西濃桃李高等学校

新年のご挨拶

2023年1月 1日公開

新年のご挨拶

生徒の皆さん及び保護者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

令和5年が生徒諸君には飛躍の年となり、保護者の皆様には一層の平安の年となりますことを祈念申し上げます。なお、保護者の皆様には本校の教育に関しまして、本年も一層のご理解とご支援を賜りたくお願い申し上げます。           

     

令和5年1月元旦

学園長 福田 洋

本校が目指す目標とは?

令和5年、西暦2023年の初めに際しまして、本校の将来の方針について簡単にご報告したいと思います。

さて、言うまでもないことですが、高等学校には公立もあり私立もある。また、全日制や定時制もあれば、通信制もある。男女共学の学校もあれば、男子校や女子校もある。普通科、商業科、工業科または農業科などの区分もある。それだけなく各高校には、その学校独自の個性があります。この個性を特に「校風」と呼んでいます。

このように、実にたくさんある高校から本校を選択し入学された生徒の皆さんの中には、きちんと調査をした結果ではありませんが、以下に挙げるような経験を持った人も少なくないように思っています。

    ① 中学時代に不登校を経験した人

    ② 主要教科の中で、特に英語や数学に苦手意識を持っている人

    ③ 友人や知人との間で、人間関係に悩みを持った経験のある人

これらの経験や記憶は決して珍しくはなく、どの学校の生徒にも多かれ少なかれ共通することだと思います。また、多くの生徒に共通する経験であり、感覚だと思います。

一方で、ピアノやギターなどの楽器演奏や書道の腕前等、さらに小説を書くなど多方面に才能の片鱗を見せている人も珍しくありません。本校にも大勢いらっしゃいます。素晴らしいことだと思います。

本校の短期目標について

(1)不登校を解決する

 

上記①で挙げた中学時代の不登校の経験については、不登校自体は問題行動ではないのですが、普通に通学できることが望ましい事に変わりはありません。また、登校することだけではなく、普通に教室に入れることも大切です。

そこで本校では、「不登校の解決」を短期目標の一つとしています。週1コースや週3コースの生徒には、週5のコースへのコース替えを勧めているのはそのためです。

また、週5コースを薦めるもう一つの理由として、大学等の入試や就職の採用試験を楽にパスするためを考えています。

(2)不得意科目を無くして学力UPを計る

②で挙げた課題は、特に英語や数学の学力をアップさせることが本校の大きな課題だということです。

この課題の解決のためには、画一的指導から完全に決別することが必要と考えています。具体的には、達成度別のグループ指導が必要です。そのためには、教室数を増やす必要があります。セミナーハウスはそのために建設しました。全部ではなく一部の授業を、達成度別に三つのグループに分けて授業を行います。達成度別のグループ指導は、一部の授業では既に実施中です。

主要5教科全ての教科の基礎学力を確実に定着させます。これは、高等学校の第一義的な目標でもあります。

生徒の皆さんが卒業後の実社会において激しい競争に負けない学力を養う事を最大の目標としています。

 

(3)大学等への受験指導い進学実績を向上させる

    --学校基本調査の結果から--

      

    「文科省が公表した学校基本調査によると、2021年度の大学進学率は54.9%で過去最高だったことが分かった。短期大学と専門学校を含む高等教育機関への進学率は83.8%で、こちらも過去最高だった。

    高等教育機関の種類別では、大学(学部)への進学率は54.9%、短期大学(本科)は4.0%、専門学校は24.0%だった。数値は各高等教育機関への入学者数を18歳人口で割って算出。文科省は大学進学率が上昇していることについて、高等教育の修学支援制度によって学ぶ機会を確保できた生徒がいたことを挙げている。」

     

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この学校基本調査に示されているように、高卒者の大学等高等教育機関への進学率は約84%と18歳人口の大部分を占めています。この数字から、本校の卒業生は、実社会で専門学校や大学等を卒業した人と競争をしていくことになります。本校の卒業生が、将来、強い自己肯定感を持って活躍できるように指導する事が必要だとの信念の基で大学等への受験指導を行っています。特に、大学への進学実績を上げることを目標としています。

(4)各教科の指導に加えて、「勉強法」の指導を行う

  

野口悠紀夫先生の「『超』勉強法」という本が、ベストセラーとなってから約30年近くが経過しました。数学や英語など各科目の参考書は、従来からたくさん出版されていますが、勉強法そのものについて書かれた本は、ほとんど皆無に近かったように思います。だから、私たちはこの野口先生の本が出版されて時には、この本を繰り返し読み、大いに学びました。

勉強はその方法が大切であり、勉強の効果はその方法で決まります。そのことは、以前から認識されていたと思いますが、最近脳の研究が一層進むにつれて、新たな勉強法が注目されています(参考:池谷裕二著「最新脳研究が教える16歳からの勉強法」)。勉強法として重要な能力は、文章を読み取る力と記憶する力です。それも早く読み取る力が必要とされます。その背景の1つには、例えば、大学入試共通テストにおいて、英語については文法や発音の問題がほぼ姿を消し、読解と作文が重視されるように変わったことがあげられます。

英語の問題に採用されている課題文は、相当長文でまたその内容も抽象的で高度なものばかりです。受験生としては、まず最初に課題文を読み、続いて設問を読んで、再度、その設問に関連する課題文の領域を読むという作業を繰り返しては、時間がかかりすぎます。 最初に設問を読みその後で課題文の読解に取りかかっても、また設問を読み返さない限り、応えられないことが多いように思われます。この状況を考えますと、課題文を早く正確に読み、内容を記憶することが必要です。そのための方法すなわち技術が必要になります。

 

また、一方で最近はAO入試の比重が大きくなってきています。その傾向に伴い、「小論文」が入試の決め手となる場合も少なくありません。小論文の入試は具体的には、いわゆる「テーマ型」と「課題文型」とがあります。最近の傾向では、小論文試験の大部分が課題文型であり、その文章量が長くなる傾向にあります。日本語の文章といっても、内容が抽象的で読み取りは決して容易とはいえません。文体も複雑で決して容易ではない文章が目立ちます。受験生としては、課題文に対する理解が決して十分とはいえないまま、答案の作成を始めることになってしまうことが少なくないのが現実と思われます。

そこで、生徒の皆さんには、成績アップの効果を上げて入試突破の原動力となるにちがいない勉強の方法について伝えていく計画です。記憶法も文書の読み取り法も共に技術であり、テクニックですから、誰でも上達できます。学んで利用しないと大いに損をすることになりかねません。

 

学校新聞の次号以降でその内容に入っていきます。頑張って、新しい勉強法をマスターしていきましょう。そして入試を突破できる学力を身に付けましょう。

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