いま、皆さんに伝えたいこと
2022年9月14日公開
(1)勉強大好きになろう
中学または高校生のうちに、勉強の習慣をぜひつけましょう。読書も習慣です。勉強や読書は、抵抗なくすぐに始められるように習慣にしましょう。おやつを食べるのとほとんど同じ感覚です。
(2)好奇心をどんどん広げよう
まず最初に、文系・理系などと分ける習慣はなくしましょう。自分を向上させる原動力は、「好奇心」です。高校までに学ぶ数学や社会など全ての教科は、その学問のほんの入り口に過ぎません。自分の興味の範囲を狭く決めないようにしましょう。
(3)資格は取得しておこう
普通科の高校では、いわゆる3検定は例外として、資格試験には無頓着です。学校が熱心に指導しませんから、資格取得には自ら関心を持って臨んで下さい。例えば、「TOEFL」や「ITパスポート」などです。ぜひチャレンジして下さい。
(4)英語の本を読もう
読書は、過去の最高の知性と直に触れることです。人格形成にとって最高の栄養素です。その栄養を英語で吸収できれば、英語の勉強にもなって一石二鳥です。どんな本でもかまいません。高校卒業までに、10冊程度を目標にして下さい。日記調の本でも、伝記でも何でもかまいません。「徒然草」や、「枕草子」など古典も、英訳で読んでみることもお勧めです。特に「源氏物語」は、英訳の方が理解しやすいかも知れません。
(5)週末や夏休みなど、アルバイトやボランティアをやってみよう
「人は話し方が9割」という本が以前にありました。話し方とは、言葉の選び方、または表現方法の選び方の意味です。どのような言葉を選ぶか、どんな表現方法を用いるべきかという選択は、人間関係の形成と維持に極めて重要です。そのために、アルバイトやボランティア活動は、大いに役に立つと思われます。広い意味では、敬語やマナーです。敬語やマナーは、社会人になってから特に重要になりますが、高校生のうちに学んでおくと、将来が広くひらかれます。
(6)外国の大学への留学を考えよう
漱石や鴎外など明治の秀才は、英文学など文学に限らず、海外で学ぶ必要がありました。それから100年以上の時がたち、令和の時代は、国内で何でも学べる時代になりました。しかし、日本と海外の大学は、学ぶことのできる分野や教育スタイルなど、さまざまな違いがあります。外国留学の意義は、依然極めて大きいと考えられます。語学の修得は当然です。海外で学ぶことは、視野が飛躍的に広がることが最大の利益です。海外大学への留学こそ、時期を逃したら不可能になってしまうことの筆頭です。確かに、費用や留学先の調査など、準備には種々の問題がありますが、海外の大学に興味のある方はぜひ進学に向けた一歩を踏み出してみてください。具体的には、留学にあらゆるサポートをする「留学エージェント」があります。海外大学への留学は、勧めたいことの一つです。
(7)判断力を高めよう、そのためには知識も重要
インターネットが当たり前の世の中です。ネット上には今様々な情報があふれ、中には真実でないものも含まれるていることなど皆さんも知っていると思います。また、皆さんの中には、SNSを利用して何か悪口の様なことを言われて困ったというような経験を持つ人もいるでしょう。SNSにおける発言の多くは匿名でなされるため、よく考えないで気軽に発信したり、また受け取った情報をそのまま転送してします人も少なくないのです。そのためにデマ情報が広まりやすいのです。では、どうしたら、悪口など誹謗に悩まされたり、また私たちが加害者となって友人や知人を傷つけてしまうようなことを避けることができるでしょうか。その方法は極めて簡単です。もし、誰か知っている人から、その様なメールが来たら、一切無視してすぐに消去してしまいましょう。その上、文面は全て嘘と割り切って下さい。
また、インターネット上には、嘘の情報「フェイクニュース」が少なくありません。これらにだまされないようにすることは、誹謗中傷のメールを無視することより、ずっと難しいことです。かなりの知識と判断力が必要になります。第一の判断基準は、「自分にとってプラスになるか、それともマイナスになるか」です。このことをまず重視し、さらにこれに加えて、知識と経験を生かして判断すべきです。さらに、直感を重視して判断する場合もあります。
私自身の最近の経験をお話ししますと、ある懇意にしている方から、「水素水」の仕入れと販売の商売を勧められました。仕入れと販売で利益を上げようというお勧めでした。しっかりした有名な企業も、水素水が極めて健康の良いという理由を持ち出し、その製造販売業務に参入していることは、ネットで調べて後から知りました。私は、水素そのものは、ほとんど水には溶けないことを知っていましたし、また、水素水が健康に良いというような確かなデータは何もないということも知っていました。私は丁重にそのお申し出をお断りました。これは一例ですが、知識が判断力を高めるため役立つことが少なくありません。さらに、「マイナスイオン」が健康の良いというのも全くナンセンスです。