西濃桃李高等学校

「生きる力」とは

2021年11月23日公開

最近、パソコンを使っていて本当に驚いたことがあります。パソコンというより正確には、翻訳ソフトの進歩です。日本語の英訳をパソコンで試してみたのですが、その正確さに本当にびっくりしたのです。

これまで、私は、色々な翻訳ソフトを使って英語と日本語の翻訳を試したことがありましたが、はっきり言って自動翻訳はダメだなと思っていました。

 

最近新たに日本語を英語に翻訳してみたのですが、PCのハードもソフトも長足の進歩をしていることを知りました。翻訳の精度が急速に上がっていて、これは使えると思ったのです。自動翻訳に最近のAI技術が使われているのでしょうか。評論や、技術文献、説明書等は、ほとんど心配なく自動翻訳が可能だと思いました。残す課題は、小説など文芸作品の自動翻訳です。機械での自動翻訳が文芸作品にも使えるかどうかです。おそらく、小説や詩歌などは、まだ無理ではないでしょうか。

 

これらのことから、最近、グローバル化の進展や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、将来の予測が困難な時代となっています。

従って、現在の小中高生が、実社会で活躍する時代を想像することは、かなり困難なことのように思われます。私たち教育の一端を担う教育者としては、どのように生徒を導いていったらいいか、難しさを感じます。  ところで日本の学習指導要領は、ほぼ10年ごとに改訂されます。小学校では2020年から英語が必修科目となり、プログラミングの授業が導入されました。中学、高校のいずれの指導要領も2021年と2022年に順次改訂されます。

 

その改訂の根本にあるキーワードは「生きる力」です。「生きる力」が重要と考えられるようになった背景には、情報系の進歩が急速で、この変化に追いついていくことの難しさがあるように思われます。高度情報系の技術が急速に発展し変化する時代においては、社会の変化も予測困難となります。そして、この社会に対応していくためにはどのような教育が期待されるのか、試行錯誤も必要な気がします。

 

これからの時代にはどのような能力が必要であるかについて我々教師がしっかり考え、まず最初に我々自身が自分の能力をどのように高めていくかについて必死に考え、その上で生徒を導いていくことが求められます。このことは保護者の皆さんにとっても同様だと考えられます。

 

参考として、ヨーロッパのイギリスでは、「生きる力」についてどのように考え、何を重視しているのか調べて見ました。  イギリスでは、日本の学習指導要領にあたるものは、「ナショナルカリキュラム」と呼ばれていますが、生きるために必要な能力として下表の能力を挙げています。

    ①数の応用力、②コミュニケーション能力、③情報活用能力 ④チームワーク力、⑤自己改善力、⑥問題解決力

イギリスでの「生きる力」に対するこのような動きは、既に2001年から始まっています。変化の激しい社会で生き抜く力の重要性を、日本よりも早くから教育に反映させようとしているようです。

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