西濃桃李高等学校

最強の受験勉強とは?

2021年10月25日公開

薬学博士で脳の研究家である池谷裕二先生は、世界的に有名な東大教授です。この先生は、学生から大人までどんな相手に対しても、難しいことを分かりやすく説明する名手です。その池谷先生の著書の一つに「脳には妙な癖がある」という本があります。この本は、この先生自身の研究の他に、世界中の脳の研究者の論文から面白い話題だけを集めて、その研究内容を誰でも分かるように説明した内容になっています。 その中に、米パデユー大学のカービック博士らの研究が紹介されています。いわゆる孫引きになりますが、その内容の最初の一部分だけを引用させてもらいます。  まず表題は、「もっとも効果的な勉強法とは?」ここで強調されていることは、決して特別なことではありません。私たちも生徒の皆さんにいつも話していることです。

 

勉強は、教科書を復習するより、問題を解くほうが効果的だ---脳は妙に勉強法にこだわり、「入力」より「出力」を重視!

 

これが表題です。少し専門的に説明すれば「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返す方が脳回路への定着がよい」ということになります。カービック博士らはよく練られた実験方法を編み出し、これを活用してこの事実を発見しました。

 

その実験方法を全て紹介すると、実験方法がこの研究のキモの部分ですが、長くなりすぎるのでやめて、概略だけ説明します。  ワシントン大学の学生を多数集め、全部で4つのグループに分け、それぞれのグループに異なる学習方法で学習させ、この学習とテストを組み合わせて、覚える早さと正確さについて実験しました。その学習方法がこの研究の一番大切な内容ですが、全て端折ります。 面白いことに学習した直後は、4つの方法とも大きな差はなかったのですが、1週間後の再テストでは学習とテストの仕方によって大きな差が出ました。  大事の所を端折ってしまったので、この実験の具体的な詳細は、ぜひ、上記の本をみて下さい。

 

さて振り返って、「受験勉強」としてはどんな勉強法が一番いいのかが学校の受験指導とってもっとも大切なポイントです。何か一番大切かについて結論的には、「志望校の過去問」ということになります。過去問を繰り返し解くことです。過去問を解くことがもっとも大切だということは当然として塾では指導していますが、このことは全く間違っていないことが確認されました。  しかし問題は、過去問を集めた問題集が、普通3年分位しかなく、10年分は無理なことが多いことです。  その点、国家資格のための資格試験用問題集は、普通10年分位集めてあります。大学受験においては、3年分程度の過去問をすべて解き終えたら、他の大学の中から選ぶことになります。その選択に困ったら、担当の先生に相談して下さい。  過去問は、時間を計測するなど、本試験と同様に解いて下さい。受験生の皆さん、受験競争も第4コーナを回ったところです。頑張って下さい。

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