西濃桃李高等学校

「アンガー・マネージメント」って何のこと?

2020年11月14日公開

「アンガー・マネージメント」って何のこと?
学園長 福田 洋

ぼくが高3の頃、担任の先生は物理の先生でしたが、授業がしばしば脱線し、いろいろな話をされるので、先生自ら授業を「物理万歳」と呼んでいました。全員が男子のいわゆる「男子クラス」だったので、先生も雑談がしやすかったのかもしれません。

その先生の話は大変おもしろく、その中で印象深くて今でも覚えていることがいくつかあります。その一つは、「立派な人が失敗するとすれば、その原因は、酒が基になることが多い。だから君たちは酒には気をつけよ。」こんな意味のことでした。そう聞いてぼくは酒をほとんど飲まないようになりました。

今、ぼくが先生の立場になり、生徒の皆さんに伝えたいことがあります。  それは、「怒りの感情をコントロールすることの大切さ」です。これを「アンガー・マネージメント」といいます。テレビなどでしばしば言われますから皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

最近、SNSへの書き込みが「炎上」するなど、怒りへの耐性が小さくなっているように思います。そのため、被害者が自殺する事件まで起きています。では、自らの怒りの感情に翻弄されないためには、どうすればよいのでしょうか。  その方法をインターネットで調べてみました。以下のような記事が見つかりましたので紹介します。

「怒りのピークは6秒」といわれています。怒りの感情が生まれると、身体を防御態勢にするノルアドレナリンというホルモンが約6秒位分泌されます。この6秒をやり過ごすことができれば怒りが収まるというわけです。そのために、「100、97、94、91」などと頭の中で数字を逆に数えて集中する方法もあるそうです。「6秒間は怒りの感情にまかせるな」ということです。

 

もう一つの方法は、その場を離れることです。何かで腹が立ったら、とりあえずその場を離れることで感情を鎮めることができます。アンガー・マネジメントでは、「タイムアウト」と呼ばれる手法です。「腹が立ったら、黙ってその場を離れよ」これが秘訣です。

そのほかに、腹が立ったらこの怒りは、自分の「怒りスケール」でいうと何点かという採点をするという方法もあるそうです。そうやって冷静になる方法を「スケールテクニック」と呼びます。口論になりかけたとき、自分が落ち着けば、相手も冷静になることは確かです。

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